つながれっとクラブ★メールマガジン第96号2月便
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このメールマガジンは、名古屋市男女平等参画推進センター
つながれっとNAGOYAの「つながれっとクラブ」メンバーの
皆様に配信しているメールマガジンです♪
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梅の花がよい香りですね♪

━━【目 次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1)展示「一年のふりかえり展」:3/20(土)〜3/31(水)
2)シンポジウム「DVの根絶に向けて」3/13(土)13:30〜16:00
3)イベント報告
4)つながれっとブックナビ

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◆1)展示「一年のふりかえり展」

・期間:3/20(土)〜3/31(水)

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◆2)シンポジウム「DVの根絶に向けて」
  〜DV被害者への切れ目のない支援体制づくりを目指して〜

DV被害者への切れ目のない支援体制とDV防止に向け、被害者の
安全対策や関係機関の連携等実効性ある仕組み、さらには生活再建の
仕組みづくりについて、現場からの報告を受け、今後に向けて協議
検討する機会をつくります。

■第1部■基調講演■
・テーマ:
「切れ目のない支援体制とDV防止策」

・講師:後藤弘子
(千葉大学大学院専門法務研究科
内閣府男女共同参画局女性に対する暴力に関する専門調査会委員)

■第2部■パネルディスカッション■
・テーマ:
「総合的なDV対策に向けて、関係機関の連携と実効性のある仕組みづくり」

・パネリスト:
後藤弘子(千葉大学大学院専門法務研究科)
杉田理佳(警察庁生活安全局生活安全企画課警部)
原田恵理子(名古屋市子ども青少年局子ども育成部主幹)
山口佐和子(愛知県立大学非常勤講師)

・コーディネーター:
須藤八千代(愛知県立大学教授)

・日時:3/13(土)13:30〜16:00
第1部:基調講演13:30〜14:30
第2部:パネルディスカッション14:30〜16:00

・参加費:無料
・会場:つながれっとNAGOYA 交流ラウンジ
・託児:有 無料(インフォメーションにおたずねください)

[主催]名古屋市男女平等参画推進センター指定管理者
特定非営利活動法人 参画プラネット
[共催]国連女性開発基金ユニフェム日本国内委員会
エイボン・プロダクツ(株)
[後援] 内閣府男女共同参画局

http://tsunagalet-club.net/event2009/event100313.html

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◆3)イベント報告

★1月のイベント
「女性のための就労応援連続講座」

平成21年11月28日(土)〜平成22年1月30日(土)まで
女性のための就労応援連続講座が開催されました。
このイベントは全国女性会館協議会との共催、
マイクロソフト株式会社「女性のためのUPプログラム全国版」
の助成を受けて開催しました。

(...続きは[つながれっとクラブウェブサイト・イベント報告ページ]で!)
↓↓↓
http://eventjournal.tsunagalet-club.net/?cid=44596

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◆4)つながれっとブックナビ

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『差異の政治学』
上野千鶴子著(2002年2月 岩波書店)
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1970年代、フェミニズムがジェンダーという用語を持ち込んだ。
ジェンダーとは、男もしくは女というそれぞれの項なのではなく、
男/女に人間集団を分割するその分割線、差異化そのものである。
したがってジェンダー論の対象とは、男もしくは女という「ふたつの
ジェンダー」ではなく「ひとつのジェンダー」、すなわち差異化という
実践そのものが対象になる。この差異化という実践は、政治的なもの
である。政治的というのは、そこに権力関係が組み込まれている。
男/女の二項は、男でなければ女、女でなければ男、というたんなる
排他的な二項関係ではなく、非対称的につくられていて、その実、
項のあいだに互換性はない。男 man、hommeはいつも人間を代表し、
男を標準として女 woman、femmeはそれとの差異化においてのみ定義
される。女はつねに差異をもった性として有徴化される。ジェンダーは、
差異化の記号のうちでも屈強の記号、歴史性と文化とをふかく背負い、
その「自然性」がもっとも疑われにくい記号のひとつである。

1980年代、フェミニズムは、執拗で徹底的な言説分析のなかから、
「差異の政治学」と言うべき理論を展開していく。「個人的なことは
政治的である」というラディカル・フェミニズムの直観が示した認識は、
ジェンダー理論の洗練と展開のなかで、「遠くまで」来た。わたしたちは
そこに理論の力を見てとることができる。理論もまたひとつの規則的実践、
そしてフェミニズムは、何よりも対抗的な言説実践だからである。

フェミニズムはジェンダーという概念によるパラダイム転換をもちこんだ。
どんな領域もジェンダーだけで解くことはできないが、ジェンダー抜きに
論じることはできなくなった。パラダイムの追随者になるのはたやすいが、
どうしたらパラダイム革新者になれるのだろうか。パラダイム革新は
無から起きるわけではない。パラダイム転換は、外からやって来る。
その担い手は異質な他者だという。経験を組みかえるカテゴリーの萌芽は、
「臨床の知」のなかに満ちみちている。わたしにとってエイリアンなものを
「聞く力」をもつこと。そして、なによりこの本に出会うこと。
革新は本書を読んでから。

大きな可能性を秘めた小さな芽の兆しを感じることだろう。
(堀 紀美子)

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   ◆◆◆ 次号の配信をお楽しみに! ◆◆◆
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